事業所における救急処置

救急 日頃から様々な事故を想定してマニュアルを作成しておく事が大切!
@  医師,看護師不在時の対応マニュアル
A  事業所に特有な中毒物質や有毒ガスなどに対応した個別のマニュアル
B  救急病院の連絡先の作成
心肺蘇生

心肺蘇生術の実技を含めた教育を実施
意識はあるか? 呼吸はしているか? 脈拍はあるか?
 救急車を呼んでから到着まで平均56分.
心肺停止から4分経過で救命率は50%.
 「蘇生のABC
A: airway(気道確保)下顎を押し上げるようにして頭を後方に傾ける.
B: breathing(人工呼吸)マウス トゥ マウス 
C: circulation(心マッサージ)

切り傷

外傷の処置:止血と消毒
  止血の基本は出血している部位を直接圧迫する事!
  出血している所より上を縛るのは動脈性の出血や広範囲の出血などの時以外はうっ血してかえって悪くなる場合が多く応急手当としては一般的でない.
  指の切断は,切断部をガーゼでくるみ,圧迫止血.切断された指はガーゼ等でくるみ,ビニール袋に入れ氷入りの別の袋に入れて病院へ.
  いきなり傷ドライをふると泥や砂を引っつけてしまうため良くない.汚れた傷はまず水道水でしっかり洗う事!消毒は透明なマキロン等がお勧め.
  
ナイフや棒などが胸や腹に刺さった場合は抜かずにそのまま!

やけど やけどの処置
  出来るだけ早く‘冷やす’事が大切.水道水を流しながら冷やす!20分間冷やした後,病院へ.無理に服を脱がしたりせず,服の上から水をかける.
  身体全体の30%以上は重症!
  最初は元気でも次第にショックや腎不全に陥ることあり.
  気道熱傷は重症!:眉毛の焦げ,咽頭の発赤・疼痛,嗄声,呼吸困難,痰に煤が混じるなどに注意!
  電撃傷:通電の入り口と出口のみの熱傷創が小範囲でも内部での傷害が重篤な場合あり!入院・検査・経過観察等が必要!
骨折 捻挫・打撲・骨折
  手当ての基本は冷やす事と動かさない事.少し高く挙げる.
熱中症 熱中症
症状の程度によって
熱痙攣:筋肉の痛みや痙攣,吐き気・めまい・頭痛
熱疲労:血圧低下・頻脈・めまい・頭痛・吐き気, 体温上昇(41度以下)
日射病・熱射病:発汗が止まって皮膚が乾燥,体温は41〜43度へ上昇,意識消失.
●予防が大切:睡眠を十分とって疲労をためない.バランスの良い食事で体調を整える.スポーツドリンクで水分と塩分を補う.
●手当てのポイント:涼しい場所に移す.スポーツドリンクで水分と塩分を補給.身体を冷やす.
  体温上昇や意識障害がある場合は直ちに救急車を呼ぶなどして医療機関を受診.
石田クリニック 中毒
●中毒物質を誤飲した場合,牛乳または水を飲ませて吐かせるのが原則.ナフタリンなど脂肪に溶けやすいものは牛乳はだめ!水を飲ませて吐かせる.吐かせてはいけないものは,石油製品(灯油,ガソリン,ベンジンなど),強酸や強アルカリ(トイレ用洗剤・排水パイプ用洗浄剤・かびとり剤・漂白剤など)



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